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2012.10.24 Wednesday

手描き京友禅でTシャツを染める  「完成」

〜手描き京友禅技法の中で代表的な「挿し友禅」でTシャツを染める〜


完成

手描き友禅染めTシャツ「あざみ」

前回に色挿しが終わり「蒸し」をしてから水洗い。
この水洗いで糊や余分な染料などを洗い流します。友禅の工程では「水元」と呼びます。
お洗濯しても色は流れることなく染まっています。これにて完成となります。

・お詫び
友禅技法をブログに書いてみましたが文字にして表現するのは難しい!
執筆能力の低さを感じました(>_<)
2012.10.18 Thursday

手描き京友禅でTシャツを染める 其の参 「挿し友禅」

 〜友禅技法の中で代表的な「挿し友禅」でTシャツを染める工程〜

其の参 「色挿し」

前回に糸目糊を置いて堰を作ったところにいよいよ色を挿していきます。
「色挿し」と呼ばれる工程ですが「友禅する」とも言われる中核の工程です。

模様を染める道具
友禅刷毛・筆
左から片羽刷毛2本(暈し用)彩色筆3本(線など細かい場所用)刷毛(塗きり用)
色を挿す面積に応じてさまざまなサイズを使い分けします。
筆もそうですが特に刷毛は良い、悪いで全く違います。
寿命が長いとか短いではなく最初から使い物にならない。刷毛を作る職人さんも時代とともに
減っているそうです。この先大丈夫だろうか、とても心配です。

本題に戻ります。
糸目糊の堰の中に色付けします。これは幼少のころにした「ぬり絵」の要領です。

ただ堰といっても布の表から裏まで完璧にガード出来ませんので布の素材や厚み、
色挿しする面積に対して筆や刷毛に含ませる染料の量を加減しながら滲んで出ていかないように
調整します。特に「暈し」をする場合は水分を含んだところに更に染料を加えるので量や濃度など
経験による感覚が大切になります。

また、染色の基本ですが染料は顔料と違い、繊維と同化するので薄い色を濃くすることは出来ても
逆は絶対に出来ません。同様に「暈し」など塗り重ねは必ず前の色と合せた色に変化しますので
地味ですが「色出し」とか「色あわせ」と呼ばれる各色を作る作業がかなり重要となります。

挿し友禅
「色挿し」の完成です。
しっかり乾燥させてから色を生地に定着・発色させるために「蒸し」の工程にはいります。

「蒸し」とは
染料は塗ったままだと水で流れ落ちますので生地に定着させる為「字」のごとく蒸気で蒸します。
蒸されて定着しながら染料本来の色に発色します。正確な仕上がりの色を把握するために
「色だし」の時から蒸しをかけて確認することが大切です。

次回は「蒸し」を終え、糸目糊を洗い流します。



2012.10.08 Monday

手描き京友禅でTシャツを染める 其の弐 「糸目糊」

〜友禅技法の中で代表的な「挿し友禅」でTシャツを染める工程〜

其の弐 「糸目糊」

※一般的な友禅糊として揮発系を溶剤とする「ゴム糊」と水を溶剤とする「糊」が用いられます。
DOUSEN JEANSでは昔ながらのもち米を主剤とする「糊」を使用しています。

渋を塗って強度と耐水性を持たせた筒紙の先に先金を付けて使用します。
糊筒

下絵に沿って糊を絞り出しながら置いていきます。
糸目糊置き

自然乾燥させます。もち米の「糊」は季節にも寄りますが一日放置しています。
糸目糊置き拡大

しっかり乾燥させた後に地入れを行います。
※糊置きしただけでは生地の上に糊が乗っているだけです。しっかりと生地に
喰いつくように生地全体または糊の部分を刷毛でタップリ濡らします。
何度もこすると糊が剥がれますので注意します。裏刷毛をすると完璧です。

生地と糊をしっかり自然乾燥させます。ここでも一日放置。
糸目糊地入れ後

糊置きの完成。
生地に糊がシッカリ喰いつき、青花の色もすっかり消えました。

これで色挿しの為の堰が出来ました。次回は「挿し友禅」本番、「色挿し」の工程です。

2012.10.03 Wednesday

手描き京友禅でTシャツを染める 其の壱 「下絵」

久しぶりに友禅のことを書きたいと思います。歴史とかは書物などがたくさんありますので
技法、技術のご紹介を工程ごとに何回かに分けて書いてまいります。

完成までお付き合い下されば友禅染めの基礎であり「本友禅」と呼ばれる手描き京友禅をマスター出来る!
とまでいかずとも御理解して頂けるのではないかと・・・。
ちなみに本来は着物を染める技法ですがDOUSEN JEANSではそのままの技法で
Tシャツやジーンズに染めていますので素材はTシャツで進めてまいります。

〜友禅技法の中で代表的な「挿し友禅」でTシャツにを染める工程〜

※「挿し友禅」とは細い糊でを作った堰(糸目)の中に筆や刷毛を用いて模様を染める(色付け)為
「糸目友禅」とも呼ばれます。

其の壱、下絵

手描き友禅染めTシャツ 下絵

糸目糊を生地に置くための下絵が必要となります。青花と呼ばれる群青色の液体で
生地に筆描きしていきます。まずは「あたり」をとる極薄め。
手描き友禅Tシャツ 下絵1

仕上げは中濃度。
手描き友禅Tシャツ 下絵2

自分で糸目をするならこの程度の濃度と下描きでOKです。(私の場合です。また題材にもよります)
青花液はこの後の工程の「地入れや染色、洗浄」の水で消えて見えなくなりますが
もしもの場合(染め難)を防ぐためにも極力、濃度は抑えた方が良いでしょう。

※京都では着物の完成まで細かく分業体制ができています。
今回の工程の下絵だけを行う職人さん、次の工程の糸目糊だけを行う職人さんもおられます。
職人さんに糊を置いてもらうにはもっと細部までクッキリと細かく描き上げないとダメです。

簡略的な紹介ですが以上が「下絵」の工程でした。
次回は「糊置き」の工程を載せたいと思います。
2012.09.12 Wednesday

うちの働き者、紹介します。

朝晩すっかり涼しくなりました。昼間は相変わらずの暑さですが
真夏のジットリしたのがマシになって染色の作業もかなり楽になりました。
クーラーなしの厨房状態でしたから・・・

今回は染色のことを少々。
友禅ではないのですが天然染料の染色(いわゆる草木染め)について。
天然染料の染色は前処理→染色→媒染→洗浄と、水と湯を大量に使います。
前処理や染色時には80度程、洗浄時には40度程、水とぬるま湯、湯を
使い分けて染めていきます。

都度必要量20リットルを沸かしているとどうしても20分以上かかってしまいます。
そこで相棒の出番。常に80度の湯を100リットル程キープしててくれるんです。
大釜
空き缶は大きさの比較です。(愛飲の缶コーヒー、香りが好きです)

ここから小分けに20リットルとかを汲み分けて染色用コンロで作業します。
工程間の時間をなくすことと工程の間に必ず洗浄する時の「超」大量の水が
極力濁らない綺麗な色を出してくれています。
どれもこれもそんなにハッキリとでてくる差ではないのですが・・・

また機会がございましたら染色のことも色々と書いてみたいとおもいます。

話は変わって、上賀茂手づくり市9/23の出店通知が来ております・・・当選。

今月の百万遍手づくり市がハズレてから「一喜一憂」していてはいけない、
全てを受け入れ平常心を持って地に足着けて前進しよう!と決めました。
でもこれがなかなか難しい・・・努力します。

次回の出店は9/21(金) 東寺 弘法さん手作り市です。皆様のお越しをお待ちしております。





 
2012.09.03 Monday

友禅体験 2012 9月

 昨日の日曜日に「枚方くらわんか五六市」で昨年末よりご贔屓頂いてます御家族様4名で
手描き京友禅の体験にお越しいただきました。

京都市内といってもまだまだ田んぼや畑の多い結構な田舎の方なので「空気がいいにおい」と
喜んでもらえました。もちろん(きっと)友禅体験も楽しんで頂けたと思っております。

糸目を置いたハンカチに友禅して頂く友禅染めの基本的な技法「挿し友禅」です。
2012/09/02友禅体験

なかなかの男前な男の子とお父さん、クレラップのCMのようなチャーミングな女の子とお母さんペアで
1枚づつ制作。お父さんお母さんがお子様たちをサポートしながらがおおまかに色を挿して
いきます。微笑ましい光景です。

そして仕上げはお父さん、お母さんが並んで仕上げの友禅。御夫婦からカップルへ・・・
なんともうらやましくなります。

最後にお子様たちから思わぬ言葉のプレゼント!「帰りたくない〜」とグズグズ。
嬉しすぎるやないですか!これからもどうかよろしくお願いします!

今年の夏休み最後のお休みを京都でお過ごし頂きありがとうございました。

蒸しと洗浄が終わりましたらお送りいたします。
2010.01.28 Thursday

手描き京友禅師の独り言・・・京友禅?

新年1回目の友禅あれこれは手描き京友禅の技法についての続きの前に書き忘れたことを今回は書きます。

友禅と京友禅

京友禅
友禅の歴史的な始まりは以前に書いたとおりの江戸時代の【宮崎友禅斎】です。その後、全国へ広がっていく友禅染めですが京都ではさまざまな模様を表現しようといろいろな技法をあみだされてきました。(前回と次回からの技法についてはこのさまざまな技法を書いていきます。)
全国へ伝わった友禅の基礎に対して京都では独自の進化(自由な画風と染色技術)を、したため【京友禅】と呼ばれるようになりました。

加賀友禅
京友禅とならんで有名なのが石川県の「加賀友禅」です。
京都から加賀へ移った【宮崎友禅斎】により確立されたとされています。
前田藩により友禅染めは保護、育成され、家内制ではなく産業として発展するようになりました。
色彩においても臙脂(えんじ)、藍、黄土、緑、紫(または墨)を基調とた【加賀五彩】と呼ばれる五色を用いて彩られる着物は一目で【加賀友禅】とわかるほどの独自性を固定化することに成功しています。

京友禅と加賀友禅の他にも全国で友禅は今も染められています。
2009.12.15 Tuesday

手描き京友禅師の独り言・・・手描き友禅の工程は?

友禅あれこれ
今回のの独り言は友禅染めの技法を大きく2つに分ける手描き友禅型友禅手描き友禅技法です。

手描き友禅
基本的にはフリーハンドで全ての工程をおこないます。いわゆる一点物、関西的にいってんもんが出来あがる技法です。

友禅染めは簡単に言うと生地に模様を染める技術ですが滲む染料を操り、思い通りの絵にしていくには色々な方法が編み出されてきました。

素描き友禅
数ある技法の中で一番古典的な技法でその他の多くの技法はこの技術に防染剤が加わったり応用したりと基礎的な技法、素描き友禅について書いていきます。

その名の通りに直接生地に染料液で絵を描いていきます。皆さんが画用紙に絵の具で描くのと同じ作業ですが前回までに書きましたように生地は水が滲みますので必ず必要なのが地入れ作業と呼ばれる生地の滲みを抑える液を刷毛で生地全体に塗り込んむ工程です。

地入れ
この時に使う液は海藻を煮込んだフノリ液や豆をふやかして潰した液などがありますが手間と時間と使い切らないと腐るという面から近年は化学的に作った溶剤を使用するところが多くなりました。
この地入れ作業後に乾燥させれば滲みを抑えた状態になっています。

濃度
その後の画風によって決めるのですが濃度が高い方が滲みは少なく絵は描きやすくなります、ただし紙やキャンバスの絵画と違い水洗い をして衣類として仕上げるため溶剤によってガードされた染料は同時に洗い流れてしまうので出来あがりの染料濃度が下がります。このため洗浄前と後では濃度の薄い絵となってしまいます。滲みを止めてしまうのではなく扱いやすい滲みまで抑える程度が望ましいのです。描く速度、技量が上がればどんどん薄い地入れでOKになります。

この素描き技法の中には生地を水で濡らして染料の滲みを意図的に起して操る濡れ描きという技法もあります。暈しなどに使用します。

ここまでで今回は終了します。次回は違う技法を書いていきます。

それでは展示会でお会いしましょう・・・


2009.12.01 Tuesday

手描き京友禅師の独り言・・・手描き?型?

今回は友禅技法の入口にある分岐点です。

それは手描き友禅型友禅です。

友禅と言えば同じですが作業などの全く違う物なのです。

前回のブログで出て参りました『宮崎友禅斎』から始まった友禅ですが
全て手作業で画家のように絵を描き、滲む生地と戦い作られる友禅着物は当然、高価な物でした。

そこで登場するのが明治時代の『広瀬治助翁』です。
この人物の発明で型友禅が誕生し、友禅技法に『手描き』と『』の名前が生れたのです。

DOUSEN JEANSは手描き京友禅です
二分する両者の技法についてのご紹介をしたいのですが
現代では複雑で緻密な柄まで可能にした「型友禅」の技法については詳しく述べることが出来ませんので歴史的なところを・・・書いて「型友禅」の技法は今回で終了させて頂きます。

型友禅の技法には前身とも言える「小紋染め」という伝統技法があります。型紙に小さな穴を空けて模様を作り、生地に糊を刷り込みます。糊の乾燥後に生地全体を染めると糊の部分は染料が入りません。乾燥と染料の定着後に水で洗い流せば糊が付いていた部分は白生地のままで模様となります。

この技法を応用したのが「型友禅」です。発明をしたのが先述の『広瀬治助翁』なのです。

技法は小紋染め技法で出てくる糊に染料を合わせて模様として生地に写したため『写し友禅』と呼ばれていました。これが『型友禅』の始まりでした。
大量生産を可能にした『写し友禅』はその後も新しい技術の開発とともに
友禅着物を庶民にまで一気に普及させることに成功しました。現在も新技術が出来ていることと思います。

次回からはDOUSEN JEANSの専門分野「手描き京友禅」技法です。
最後までおつきあい有難うございました。
2009.11.27 Friday

手描き京友禅師の独り言・・・そもそも友禅って?

昨今の和柄ブームのおかげで和柄物の多くに「友禅〜、手描き〜、京友禅〜、etc」とサブネームのように付くようになり若い方まで「友禅」という言葉を知って頂けるようになりました。

そんな「友禅」ですが、多くの方がイメージの世界であり、いざ説明となると困ってしまいませんか?

友禅について興味を持って頂こうと私自身の勉強も含めて「手描き京友禅師の独り言・・・」のように書いていきますので「ご感想やご意見、ご質問」など御座いましたらコメントお願いします。

今回の友禅あれこれ【そもそも友禅って?】

宮崎友禅斎
友禅誕生にはこの人物が重要です。江戸時代京都に絵付けをしていたのですが、その画風が人気の大変有名な扇絵師だったそうです。

さて、その当時の着物ですがファッション的な楽しみ方は織物が中心で色を染めた糸で縦糸と横糸の90度の組み合わせだけで、どれだけの物を表現出来るかというものでした。そして同じく染めた糸を使って模様を縫う刺繍がありました。そんな中で、あのの人気作家の絵を着物にしたいという人が現れたことが始まりだそうです。

水を操る
ここで発明が生れます。着物の生地に色を付けるのですが、布に水を垂らすとどうなるか。始めは四方八方に広がり、次に縦と横で構成される糸に沿って滲んでいくのです。この現象を思い通りにすることで自由で細かな絵柄を生地に染めることに成功したのです。これが友禅染めの誕生です。

次回は、その技法について書いていこうと思います。最後までお読み頂きまして感謝いたします。

・追記 友禅流し
昔は染めた反物(生地)を川に流して洗っていました。
その風景を再現したイベントで京都の中心を流れる鴨川友禅染めされた反物を流して洗う光景です。

友禅」とは、水に馴染み、水に強く、水と生地の調和の代物ですね。
(※今は環境問題等、自然の川で洗ってはいけません。)


反物=生地が一本の状態の物。着物一着表生地だけで約12m。

                   DOUSEN JEANS 代表 村田 康二
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